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お役立ちコラム

2023/02/21

太陽光発電メンテナンス費用と業者選びのコツ |株式会社サンエー

太陽光発電

太陽光発電は、使用中の故障やトラブルが比較的少ないことから「メンテナンスフリー」といわれるほど高機能・高性能な発電設備です。
しかし、長期間にわたって安心・安全に太陽光発電を利用するためには、定期的なメンテナンスが必要不可欠といわれています。

近年、法改正が行なわれたことにより、メンテナンスの実施はもちろん、設備撤去や処分までを含めた事業計画を作成することで設備認定を受けられるようになりました。
しかるべき対応を行なわないと、認定取り消しの対象となりますので注意が必要です。

今回は、太陽光発電にかかるメンテナンス費用をはじめ、設置後にどのような点検が必要なのかを詳しくご紹介します

目次

太陽光発電のメンテナンスは法律で義務化されている

太陽光発電設備のメンテナンスは法律で義務化されています。そのため、住宅用の太陽光発電設備をはじめ、メガソーラーなどの多くの太陽光発電設備に対してメンテナンスが必要です。
ここからは、太陽光発電設備のメンテナンスに関して義務化した内容や具体的なメンテナンス内容について詳しくご紹介します。

2017年の法改正で義務化がスタート

2017年4月1日に施行した改正 FIT法(固定価格買取制度)によって、経済産業省は、太陽光発電所のメンテナンスを義務化しました。

電気事業法によると、FIT、非FITに関わらず「50kW以上」の太陽光発電所はすべてメンテナンス義務化の対象です。そのため、50kW未満の非FIT太陽光発電設備を除き、メンテナンスが義務化されています。
法改正前は、50kW未満のFIT発電所のメンテナンスは義務化されていませんでした。しかし、近年は投資を目的に太陽光発電施設を購入する個人や事業者が増加するなかで、メンテナンスや管理不足によるトラブルが多く発生していることを踏まえて、今回の法改正が実行されたのです。

設置当時は「メンテナンスフリー」といわれていた太陽光パネルであってもメンテナンス義務化の対象になるケースもあると理解しておきましょう。万が一、必要なメンテナンスが行なわれていないと判断された場合は、最悪認定取り消しになるケースもあるため注意してください。

太陽光発電のメンテナンス内容は何を参考にすべき?

メンテナンスと一言でいっても、太陽光発電所の環境や使用する設備によって、必要となるメンテナンス内容は大きく異なります。そのため、専門家の指示を仰ぎながら、必要なメンテナンスを随時実施することが大切です。
資源エネルギー庁がリリースする事業計画策定ガイドラインには、具体的なメンテナンス内容に関する記述がなく、民間団体が作成したガイドラインなどを参考にするようにと記載されています。

具体的な保守点検及び維持管理の内容については、自らの責務により民間団体が作成したガイドライン等(付録参照)を参考にし、計画を策定及び体制を構築することが必要である。

引用元:資源エネルギー庁|事業計画策定ガイドライン (太陽光発電) p.23

そこで参考にしたいのが事業計画策定ガイドラインの付録参照である太陽光発電システム保守点検ガイドラインです。
住宅用・産業用、そして設置規模に関わらず同じ基準が定められていますが、チェック項目が非常に細かく設定されているため専門家でなければ判断が難しい内容となっています。

さらに、メンテナンスを実施した際は点検報告書の作成・保管が必要です。保証書や過去の点検内容も点検の対象となりますので、大切に保管しておきましょう。
これから太陽光発電設備を導入される方はもちろん、これまでメンテナンスを行なっていなかった方は、専門家に相談してメンテナンスの内容や実施頻度を確認してください。

太陽光発電はメンテナンスが必要って本当?

ほとんどの太陽光発電設備においてメンテナンスが義務化されたとお伝えしましたが、本当にメンテナンスが必要なのかと疑問に思う方も少なくないでしょう。
太陽光発電設備は、太陽光パネルをはじめ、パワーコンディショナーや分電盤、ケーブル類、さらには架台など、さまざまな精密機器や設備で構成されています。さらに、屋外に設置されているケースがほとんどのため、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。

ここからは、太陽光発電設備でメンテナンスが必要な3つの理由についてご紹介しましょう。

理由その1|発電効率低下の原因となる

太陽光パネルの法定耐用年数は17年、その他周辺機器は10年と比較的高寿命である太陽光発電設備ですが、メンテナンスを行なわずに放置し続けてしまうことで発電効率が低下してしまいます。

太陽光パネルは常に雨や風など過酷な環境下にさらされてしまうため、どうしても表面に汚れが付着しがちです。砂や鳥のフンなど何かしらの理由でパネルが汚れた状態のまま使用し続けてしまうと、太陽光が内部まで伝わりづらくなってしまい、最終的には発電効率の低下を招いてしまうでしょう。

一般的に太陽光パネルに汚れが付着した場合、発電効率は数%も低下するといわれており、売電収入の減少にもつながりかねません。定期的にメンテナンスを実施して、経年劣化による発電効率を最小限に抑えていきましょう。

理由その2|不具合や故障の原因となる

太陽光発電設備の不具合や故障で最も多いのが「パワーコンディショナー」です。

パワーコンディショナーとは、太陽光発電設備でつくった電気を私たちが使用できる電気に変換する設備です。その他にも、太陽光発電設備を効率的・効果的に稼働させる重要な役割も担っています。
しかし、このパワーコンディショナー内の換気フィルターにホコリやゴミが詰まってしまうと熱が生じてしまい、不具合や故障の原因となるケースが多く報告されています。機種によっては自分でフィルター掃除ができますので、ぜひ定期的にフィルター掃除を行なっていきましょう。

▽パワーコンディショナーのフィルター掃除の仕方

  1. パワーコンディショナーの電源をオフにする。
  2. 20分程度時間を置いて、フィルター表面の温度が下がったことを確認する。
  3. 掃除機で表面のホコリや汚れを吸い取る。
  4. やわらかく乾いた布で乾拭きする。

フィルターのクリーニングをする際は、お使いの機器の取扱説明書を確認したうえで行なってください。

その他にも、パワーコンディショナーの故障の原因なのが「ヒューズ切れ」です。コンディショナー内のヒューズが切れてしまうことで、発電量が急激に減少し、発電できない状態となってしまいます。ヒューズ交換をする際は、感電を防ぐために必ず専門業者に依頼してください。

理由その3|安全性を維持できる

太陽光発電設備の劣化が進んだ状態で地震や台風などの被害を受けると、より被害が拡大しやすいといわれています。

例えば、太陽光パネルの表面に付着した汚れを放置すると、汚れた部分に熱が生じ、ホットスポットとなって発火する危険性があります。その他にも、損傷したケーブル類やパワーコンディショナーの不具合によって発火するケースも考えられるでしょう。最悪の場合は、売電による収益以上の損失を招くかもしれません。

このように、安全性を担保するためにも太陽光発電の定期的な点検は重要です。

太陽光発電でセルフメンテナンスできる内容

太陽光発電設備のメンテナンスは、効率性や安全性の観点からも大切であるとわかりましたが、「セルフメンテナンスをしてなるべくコストを浮かせたい」と考える方も多いはずです。
太陽光発電設備のメンテナンスは大きく分けて次の2つに分類されます。

  • 日常点検
  • 電気点検

目視で行なう「日常点検」は、チェック項目ややり方を抑えれば誰でも行なえますが、電気系統のチェックが必要となる「電気点検」は、非常に危険をともないます。太陽光発電設備の特性上、セルフメンテナンスできる箇所はどうしても限られてしまうのです。
ここからは、太陽光発電設備でセルフメンテナンスできる項目を具体的にご紹介します。

その1|自分でも手軽にできる日常点検

日本電機工業会・太陽光発電協会の技術資料である太陽光発電システム保守点検ガイドラインでは、日常点検に関するチェック項目が細かく記載されています。家庭用・産業用に関わらず参考になりますので、ぜひ確認しましょう。

▽太陽光発電設備のセルフチェック項目例

  • 太陽光パネルの表面に汚れやキズがないか
  • 架台やフレーム、ケーブルに破損や変形がないか
  • 太陽光発電設備周辺に影になるような障害物がないか
  • ケーブルや電線管に著しいキズや腐食がないか
  • パワーコンディショナーの稼働時に、異常音や異常な振動、異臭などがないか
  • パワーコンディショナーに異常コードやランプが点灯していないか、表示画面上の発電量に問題がないか
  • パワーコンディショナーの通気孔を塞いでいないか、換気フィルターに目詰まりが生じていないか

参考ページ:太陽光発電システム保守点検ガイドライン

上記ページにより詳しいチェック項目が記載されていますので、定期的にセルフメンテナンスを実施したい考えの方はぜひ参考にしてください。

日常点検を実施する頻度

ご紹介した日常点検は、1ヶ月に1回を目安に実施しましょう。さらに、地震や台風、洪水や火災、さらに大雨や大雪、強風などの悪天候のあとは、どうしても故障やトラブルが生じやすいタイミングですので、速やかにチェックすることが大切です。
住宅用として自宅の屋根に取り付けている場合はご自分で気軽に点検できるかもしれませんが、産業用や投資用として遠隔地に太陽光発電設備を所有している場合は、簡単に点検できないはずです。
立地や設置環境によって自分で点検するのが難しい場合は、業者に日常点検を依頼しましょう。特に、システムに異常や不具合が生じている場合は自分で対処しようとせずに、必ず専門業者に点検・修理を依頼してください。

その2|草刈り

野立てで太陽光発電設備を設置している際にネックとなるのが「草刈り」です。高頻度で草刈りをするのが難しい場合は、抑草や防草効果のある対策方法をおすすめします。ご自分でできる雑草対策には、次のような方法があります。

  メリット デメリット
草刈り ・コストがかからない。 ・自分で対応できる範囲に限界がある。
草刈機を使用する。 ・手動の草刈りよりも手間や時間がかからない。
・小規模であれば問題なく作業できるケースが多い。
・機械の扱いが難しく、飛び石により設備を傷つけてしまうリスクがある。
・草刈機によるケガや事故につながるリスクがある。
除草剤を撒く。 ・草刈りの頻度が少なくすむ。
・コスパがいい。
・噴射器を使うことで効率的に散布できる。
・最低でも年に数回、除草剤を撒く必要がある。
・除草剤をめぐり、近隣トラブルが発生するリスクがある。
・天候により効果が左右されやすい。
砂利を敷き詰める。 ・初期コストが安い。
・定期的なメンテナンスが必要ない。
・砂利の持ち運びが大変である。
・年数が経過するにつれて雑草が生えやすくなる。
・砂利によってパネルや設備が傷ついてしまうリスクがある。
防草シートを敷く。 ・施工が楽である。
・維持管理コストがほとんどかからない。
・シートの性能や施工の技術によって防草効果が大きく左右される。
コンクリート舗装をする。 ・防草効果が最も高い。
・維持管理コストがほとんどかからない。
・初期コストが非常に高い。
・設備の撤去後に別用途で土地を活用する際にコンクリートの撤去費用がかかる。
・排水設備を設置する必要がある。

防草シートやコンクリート塗装は、高い防草効果が長期間持続しますが、他の方法と比べてどうしても初期コストがかかってしまいがちです。ただし、メンテナンスの手間や費用を考えると、必要な初期投資ともいえます。
設置範囲や立地によっては、定期的に草刈りをして対応できるかもしれませんが、面積の広さや設置状況によっては、業者に草刈りを依頼しましょう。特に、電気系統付近の草刈りは危険がともなうため業者に依頼すべきです。
太陽光発電設備の面積や立地に合わせて最適な除草・防草対策を実践していきましょう。

業者によるメンテナンスが必要な内容

ここからは、自分では対応が難しいメンテナンス内容について詳しくみていきましょう。

その1|電気点検や電気系統にまつわる作業

太陽光発電設備のメンテナンスの大部分を占めるのが電気系統に関わる作業や電気系統の点検作業です。これらの作業は、危険をともなうだけでなく、専門的な知識が必要な分野ですので、必ず専門業者に依頼しましょう。

その2|ソーラーパネルの洗浄

ソーラーパネルに付着した汚れを取るために自分でパネルを洗浄する行為も避けるべきです。水道水を用いて洗浄すると、水道水に含まれるカルキや塩素などの成分はもちろん、水アカがパネル表面に残ってしまい、かえって汚れが付着してしまうケースも少なくありません。
そのため、パネル表面のクリーニングや洗浄作業も専門業者に依頼するのがおすすめです。

太陽光発電設備のメンテナンスを業者に依頼すべき理由

自分で行なえるメンテナンスに限りがあると理解できたところで、ここからは太陽光発電設備のメンテナンスを専門業者に依頼すべき理由をご紹介しましょう。

理由その1|感電するリスクがある

太陽光発電設備のメンテナンスは、設備内の電気系統に関わるメンテナンスが大半を占めます。使用している配線ケーブルに触れるだけで感電を起こす危険性があります。
電気系統に関する専門知識がない場合は、ケーブル部分に決して触れずに有資格者や専門業者に点検やメンテナンスを依頼しましょう。

理由その2|屋根など高所での作業は危険をともなう

産業用として野立てで太陽光パネルを設置するケースもありますが、住宅用やビルの屋上などに設置する際は、高所での作業が必要です。高所での作業に不慣れな方が無理にメンテナンスを行なうと、パネルの故障や破損のリスクはもちろん、転落などの危険性もあります。
自分で対応可能な日常点検だったとしても、設置環境や状況に応じて専門業者への依頼を検討しましょう。

理由その3|破損や故障を招くリスクがある

専門業者でない方が間違った方法でパネルの洗浄などを行なった場合、破損や故障の危険性があります。太陽光パネルはある程度頑丈に製造されているとはいえ、決して衝撃に強い訳ではありません。
ちょっとした衝撃や圧力によってヒビが入ることもあるため、扱い方には十分注意が必要です。目に見えない小さなキズや割れ目がどんどん大きくなり、次第に熱がこもりやすくなる「ホットスポット」となるケースがあります。
このホットスポットは表面温度が90℃前後の高温となることもあり、触ることで火傷する危険性はもちろん、ホットスポットから発火する危険性もあります。
破損や故障を招かないためにも、専門業者にメンテナンスを依頼しましょう。

理由その4|継続的なメンテナンスが必要だから

一般的に、太陽光発電設備の耐用年数は20年前後です。運用中、月に一度の定期的なメンテナンスを実施するとなると、労力も手間もかかります。
継続的にメンテナンスを行なう自信がない方は、専門業者の力を借りて適切なタイミングで点検作業を実施していきましょう。

太陽光発電に必要なメンテナンスと費用の目安

太陽光発電設備に必要なメンテナンスの種類とそれぞれの費用の目安について詳しくご紹介しましょう。

定期点検

太陽光発電設備が正常に稼働しているかを確認するためにも適切なタイミングで「定期点検」を実施しましょう。

定期点検では、おもに次の作業を行ないます。

  • 太陽光パネルやパワーコンディショナー、架台やケーブルなどの製品点検
  • パワーコンディショナーの運転点検
  • 電圧測定や絶縁抵抗測定などの数値測定

1回の定期点検にかかる費用は、設置規模や立地によって変動するものの1〜2万円程度です。

メンテナンスが義務化されていない住宅用の太陽光発電設備だからといってメンテナンスをせずに放置するのは大変危険です。資源エネルギー庁では4年に一度の定期点検を実施するよう推奨しています。長期運用するためにも定期点検は非常に重要ととらえて、定期的に実施していきましょう。

太陽光パネルの洗浄作業

太陽光発電設備の定期点検に加えて、太陽光パネルの清掃も適宜実施していきましょう。

砂埃をはじめ、鳥のフンや花粉などがパネル表面に付着することで、発電効率を大幅に低下させる原因となりかねません。太陽光パネルの洗浄は、年に2〜3回実施することが推奨されています。
特に、春先は黄砂がたくさん飛ぶ時期ですので、黄砂が落ち着いたタイミングで一度洗浄作業を依頼するのがおすすめです。さらに、梅雨明けは洗浄作業に最も適したタイミングといわれています。梅雨明けは気温が高く、晴れ間も続くため、洗浄しやすい時期なのです。

太陽光パネルの洗浄の費用は、一般的に次のように計算されます。

▽太陽光パネルの洗浄料金

基本料金+パネル1枚の洗浄価格×パネルの枚数

基本料金の相場は1万円前後、パネル1枚あたりの洗浄価格は500〜1,000円が相場です。50kW規模の産業用太陽光発電施設の場合は、1回あたり5万円程度かかると考えておきましょう。

その他、洗浄方法や使用する機材によって価格が上乗せされるケースもあります。詳しい費用については、複数の業者から相見積を取って比較・検討してください。

パワーコンディショナーの交換

パワーコンディショナーは直流の電気を家庭内でも使用できるように変換する装置であり、太陽光発電においてはなくてはならない要です。
一般的にパワーコンディショナーは、ほとんどのケースで10年、もしくは20年のメーカー保証がついています。そのため、保証期間内に何かしら問題や不具合が生じても修理代や修繕費用がかからなかったり、かかったとしても少額で済んだりするケースが多くあるでしょう。
ただし、万が一メーカー保証期間を過ぎてから故障してしまった場合は、パワーコンディショナー一台あたりにつき修理や部品の交換をするのに5〜10万円、交換に20〜30万円近い費用が必要です。
保証期間内だからと放置するのではなく、定期的な点検で不具合がないかを確認しておくことで保証期間後も安心して利用し続けられるでしょう。

保険

2020年に経済産業省の支援エネルギー庁は、太陽光発電設備の保険加入を努力義務化すると発表しました。
設備のメーカー保証があるから、保険に加入する必要がないと考える方も少なくないようですが、実はメーカー保証には自然災害による故障や不具合に関する保証が含まれません。
近年の異常気象による水害や地震が全国各地で多発するなか、保険による備えをすべきかどうかを慎重に見極めることが大切です。太陽光発電設備につけられる保険にはおもに次の4種類があります。

  • 火災保険・動産総合保険
  • 賠償責任保険
  • 休業補償保険
  • 出力抑制保険

火災保険・動産総合保険

火災保険・動産総合保険は、自然災害などの損害を負った際に適用となる保険です。
火災保険の年間保険料は48kWの場合で15,000〜20,000円、動産総合保険は30,000〜40,000円が相場です。どちらの保険料も、太陽光発電設備の規模によって保険料は変動します。

動産総合保険は、補償内容に盗難やいたずらや嫌がらせによる故障、さらに運送時の事故などにも対応していることから割高となっています。両者とも補償範囲が重なっている部分が非常に多いことから、どちらかの保険に加入すれば問題ないでしょう。

賠償責任保険

賠償責任保険とは、所有する太陽光発電設備が他者や他者の所有物に与えた損害を補償する保険です。例えば、強風などで飛ばされてしまった太陽光パネルが近隣住宅に被害をおよぼした際などに適用となります。こちらも、設備の規模によって保険料が変動しますが、48kWの場合で年額5,000円前後が相場です。

休業補償保険

休業補償保険とは、火災や地震などの自然災害の影響によって発電が停止した場合に、設備が復旧するまでの期間中に失われた売電収入を補償する保険を指します。
保険料は年額7,000円前後が相場です。50kWの産業用の設備で1日に1万円分の電力が発電できますので、加入する価値は大いにあるといえます。

出力抑制保険

出力抑制保険とは、出力抑制によって売電が行なえなくなった際の損害を補償する保険です。

出力抑制とは、電気の供給量と需要を維持するために電気会社が一定期間電力を買い取らなくなるケースを指します。そのため、この出力抑制保険は、先ほどの休業補償保険と同様に、売電が停止した期間の収入を補償してくれると考えましょう。

出力抑制保険は、加入するエリアによって相場が大きく異なります。設備のあるエリアの相場を調べて加入すべきかどうかを判断してください。

その他かかる可能性のある費用

上記以外にも太陽光発電施設を運営するうえで、かかる可能性のある費用がいくつか存在します。

点検や清掃のための足場代

太陽光パネルの点検や清掃をする際、設置場所によっては足場を組む必要があります。足場代は壁一面分でおよそ8〜10万円が相場と、決して安くない費用がかかるため、足場を組むタイミングで外壁塗装などのリフォームを検討するのもおすすめです。

トラブルや故障があった場合の修理費や修繕費

定期点検をして何かしら不具合が生じていると判明した場合、修理費や修繕費がかかるケースもあります。メーカー保証の対象となる修理内容をあらかじめ確認しておきましょう。
自宅の屋根に設置した家庭用の太陽光発電設備は建物の一部として火災保険の対象となりますので、メーカー保証が受けられない場合は、加入している火災保険の補償内容も確認しましょう。

まとめ

太陽光発電設備のメンテナンス費用をはじめ、設置後にどのような点検が必要なのかについて解説しました。
太陽光発電のメンテナンスは50kW以上の設備で義務化されています。義務化の対象でない設備も4年に一度の定期点検を実施することによって、高い安全性を維持できるでしょう。
太陽光発電のメンテナンス内容についてお困りの方や専門業者をお探しの方はぜひサンエーまでご相談ください。

サンエーは、産業用太陽光発電はもちろんのこと、家庭用太陽光発電の設置実績も誇ります。導入の設計から施工はもちろん、導入後のアフターフォローまでワンストップでトータルサポートいたしますので、安心してお任せください。

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