お役立ちコラム
2023/01/16
農地転用による営農型ソーラーシェアリングの可能性
補助金
目次
営農型太陽光発電とは
営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)をご存知でしょうか?
営農型太陽光発電とは、農地の上部に支柱等を立てて、農地の上部空間に太陽光発電設備を設置し、
太陽光を農業生産と発電とで共有する取組みです。
今回は営農型太陽光発電のメリットや詳細について解説致します。
営農型太陽光発電のメリット
電気代の削減ができる
太陽光発電によって作られた電気を灌水設備や、空調設備での利用、
隣接している施設の照明等に利用することで電力会社から購入する電気量が減るので、電気代の削減に繋がります。
以前は、営農型太陽光発電はこういった自家消費としての利用よりも効率良く売電収入が得られることで
注目が集まっていましたが、近年は売電価格が下がったことで、自家消費としての利用にシフトしてきている印象があります。
荒廃農地や休耕地を活用できる
日本の現状として、農家の高齢化問題、労働力不足が挙げられます。
そこから転じて耕作の放棄が起きてしまい、荒れ果てる農地が増えています。
営農型太陽光発電はそういった土地の有効活用が可能です。
日本では近年カーボンニュートラルの観点から、営農型が注目され、農地転用規制も見直されてきています。
地域によっては営農型太陽光発電は地方創生の一環として貢献することができます。
「農地転用」については後ほど説明致します。
日陰が発生することから、夏場の暑さを抑えることができる
営農型は支柱を立て、農地の上部に太陽光パネルを設置することから下部に適度な日影が発生します。
主に夏場の農作業の効率化に繋がることに加え、農作物の中には日陰を好むものもあるので、
営農型の導入により農地に新たな可能性が生まれます。
営農型太陽光発電で育てられる作物
上述したように、営農型の導入により、農地に適度な日陰が生まれることから、
営農型太陽光発電は日陰を好む農作物との相性が良いです。
野菜には、日当たりで育ちやすさを表した以下のような「日照特性」があります。
ソーラーシェアリングでは、半陰性植物もしくは陰性植物が良いとされています。
半陰性植物で代表的なものとして、ほうれん草、小松菜、かぶ、レタス、さといも等があります。
ちなみに陰性植物には、にら、みょうが、しそ等があります。
半陰性植物と陰性植物であれば、日中に遮光される時間帯の発生する
ソーラーシェアリングとも相性が良いと言われています。
農地転用とは
農地転用とは、農地を農業以外の目的で使用することを指します。
例えば、店舗や駐車場、そしてソーラーシェアリングもそれに当たります。
営農型太陽光発電をするには農地の一時転用許可が必要になります。
営農型太陽光発電で使える補助金
環境省は昨年5月17日より令和3年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(PPA活用等による地域の再エネ主力化・レジリエンス強化促進加速化事業)の(2)新たな手法による再エネ導入・価格低減促進事業のうち、
②地域における太陽光発電の新たな設置場所活用事業の公募を開始いたしました。
上記が営農型太陽光発電に適用される補助金です。
参考:環境省(PPA活用等による地域の再エネ主力化・レジリエンス強化促進事業の事業概要)
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