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お役立ちコラム

2025/09/08

法人向け:電気代に効く「太陽光の仕組み」をやさしく解説

太陽光発電

電気料金の上振れで予算が固まらない――そんな事業所に向けて、太陽光発電の仕組みと、企業の電気代のどこに効くのかを一本線で整理します。制度や補助金は変動があるため一般論に留め、導入判断の軸に集中します。

目次

太陽光の仕組みを30秒で

太陽光発電は、パネル(太陽電池)が光を受けて直流電気をつくり、パワーコンディショナ(パワコン)で交流に変えて設備へ供給します。原理はp-n接合に光子が当たり、電子が流れるだけ。たとえるなら、屋根の上に“日中だけ回る小型の発電所”を置くイメージです。系統と連系し、自家消費を優先、余剰が出れば売電する設計も可能です。監視装置で発電量や異常を常時確認し、架台・配線・ブレーカ等で安全を確保します。

企業電気代のどこに効く?

企業の電気代は大きく基本料金従量料金で構成されます。基本料金は多くの場合契約電力(最大需要電力=デマンド)で決まり、需要ピークが高いほど上がりやすい項目です。従量料金は使った電力量に比例。

太陽光は主に日中の自家消費
で従量料金を抑えます。また、需要ピーク時に発電が重なるとピークカットが起き、結果として契約電力が下がり基本料金の低減にもつながり得ます。つまり「仕組み→費用項目→削減ロジック」は、①直流→交流で自家消費、②昼の発電で需要カーブをならす、という二段構えです。

ピークカットの仕組み

ピークカットは、需要監視→制御の流れで実現します。デマンド監視装置が需要の上昇を検知し、太陽光の出力や設備の運転計画と突き合わせ、ピーク時の系統受電を抑えます。日射が弱い・天候が崩れるなどで発電が不足しそうなときは、蓄電池を併用して“埋め草”にします。

  • 太陽光のみ:晴天の昼に強く効く/単純で低運用負荷

  • 太陽光+蓄電池:曇天や夕方の谷にも対応/投資・契約がやや複雑

    ピークの高さ×頻度×時間帯が合うほど効果は安定します。

発電量の決まり方

同じ出力でも、日射方位傾斜で発電量は変わります。南向き・適切傾斜・日射障害が少ない屋根ほど有利。機器ではパネルの変換効率、パワコンの変換効率と定格、配線ロスが影響します。

レイアウトでは、空調室外機や高架配管のに注意。部分的な影は直列回路全体の出力を落とすため、ストリング設計や最適化素子の採用で影響を局所化します。稼働が夜間中心の工場は、発電と需要の時間帯がズレやすいため、自家消費のマッチ度を先に確認しましょう。

導入方式の比較(自家所有 vs PPA)

自家所有は設備を自社で保有し、減価償却(CAPEX)とします。電力単価は抑えやすい一方、初期投資・管理体制の整備が必要です。

PPA(電力購入契約)は第三者が設置・保有し、事業所は使用量に応じた単価(OPEX)で電気を買います。初期投資や故障リスクを外出しでき、会計・資金繰りの見通しを立てやすい反面、契約期間や単価の見通し、解約条件の確認が重要です。設備の保守(O&M)主体や責任分界点も明確にします。

運用・保守(O&M)の実像

日常は遠隔監視で十分なケースが多く、年次の目視点検・清掃・電気点検で健全性を維持します。よくあるトラブルは、コネクタ緩み、ケーブル劣化、鳥害、汚れによる発電低下など。発電量のベースラインを持ち、乖離を早期発見できる体制が損失を抑えます。安全面では感電・落下・火災リスクを想定し、施工基準と作業手順を徹底します。

まず確認したい自社条件(初期チェック)

  • 屋根面積・方位・影(障害物)の有無

  • 稼働時間帯(昼主体か、夜主体か)

  • 直近1年の需要曲線(デマンドデータ)

  • 契約電力と基本料金の算定方法

  • PPA/自家所有いずれを優先したいか(会計・運用方針)

まとめ

太陽光の仕組みはシンプルでも、効果は需要カーブとの適合で大きく変わります。まずは「日中の自家消費で従量を抑える→ピークカットで基本料金を下げ得る」という因果を自社のデータに当てはめてみてください。条件が揃えば、電気代高騰への実装可能な打ち手になります。発電量の見込み×需要ピーク×運用体制の3点を押さえ、次は現地調査や概算試算へ進みましょう。

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