導入実績
太陽光発電×LED同時導入で工場内クリーン化を実現
株式会社鎌田機械製作所様
業種
製造業
所在地
埼玉県
設置場所
屋根
太陽光パネル数
96枚
システム容量
33.1kW
太陽光発電を導入するまで
御社の事業について教えていただけますか?
弊社では、主に製パン機械の製造および販売を行っています。パンの製造工程で必要とされる機械を設計から製造、そして販売まで一貫して手がけています。
株式会社鎌田機械製作所 代表取締役 片岡 秀雄様
パンの種類によって、必要な機械が変わってくるのでしょうか?
はい、パンの種類によって必要な機械は異なります。大きく分けると、食パンと菓子パンがあります。菓子パンにはアンパンやクリームパン、カレーパンなどが含まれます。そして、もう一種類がデニッシュペストリーです。これは、パン生地を薄く伸ばして折りたたむ工程を繰り返して作るパンで、クロワッサンやデニッシュペストリーが代表的な例です。弊社では、特にこのデニッシュペストリーの生地を薄く伸ばす機械を主力商品として取り扱っています。こういった機械をパン屋さんに納品し、設置や試運転まで行います。全国展開しているため、地方では代理店を通じて納品や試運転をお願いすることもあります。大手のパン屋さんからは直接ご注文をいただき、自社で納品から設置、試運転までを担当しています。また、小規模な個人店にも対応しており、各ニーズに合わせた機械を提供しています。
今回、太陽光発電システムを導入されたきっかけは何だったのでしょうか?
導入のきっかけは、銀行さんとのお取引があり、そちらからのご紹介をいただいたことです。銀行さんのご紹介が決め手の一つとなりました。ここ数年で電気代が上昇しているのですが、太陽光発電を導入したことで、実際には電気代の支払いが増えていない、つまり上昇分が太陽光発電によって相殺されている状況です。これは、電気代削減の効果が出ている証拠だと思います。具体的には、太陽光発電導入前の電気代が月に15万円から20万円ほどでしたが、導入後、電気代が上がっているにもかかわらず、支払い額は導入前と同じくらいに抑えられています。そのため、電気代の上昇が太陽光発電の導入でカバーされていると感じています。また、補助金が使えるということでしたので、それであれば是非やりたいというお話をさせていただいて、お願いしました。
当時は埼玉県の補助金を利用されたとのことですが、導入に際して何か困難な点はありましたか?
そうですね、その頃はちょうどコロナ禍の影響もあり、弊社の機械を含めて部品や材料の入手が非常に困難な状況でした。埼玉県の補助金を利用していたので、年度末である3月までにプロジェクトを完了させる必要がありました。発注は9月か10月、または7月か8月頃だったのですが、翌年の3月までに完了しなければならず、一部の部品がギリギリで間に合うかどうかという状況でした。最悪の場合、部品が間に合わなければ補助金は諦め、自社の予算で対応しようと考えていましたが、結果的にサンエーさんの補助金に対するサポートもあり、間に合って良かったです。かなりの設備投資になったので、太陽光発電だけでなく、LED照明の導入も同時に行えたのは大きかったですね。
鎌田機械製作所 日高工場内のLED照明
他の会社との相見積もりはされましたか?
はい、一応、当時は特に太陽光発電ではなくLEDに関して、多くの業者から売り込みがありました。白熱電球が廃止されるという背景もあり、LEDへの交換が義務付けられるような流れがありましたよね。その影響もあって、いろんな業者から直接電話やチラシ、売り込みがありました。実際に何社か見積もりも取りましたが、価格面で納得がいかず、しばらくは放置していた状況です。
当時、当社を選ばれた決め手について教えていただけますか?
そんな中、取引のある銀行さんからサンエーさんをご紹介いただきました。ちょうど良いタイミングだったこともあり、太陽光発電とLEDの両方の対応ができるということで、導入することにしました。また、補助金も利用できたので、進めることにしました。銀行からの紹介ということもあり、信用できる業者だと思い、お願いしました。当時営業の方と専務の方にお越しいただき、説明をしていただいた際、非常にわかりやすく前向きな話をしていただきました。特に、設備投資の再算や、投資回収にどのくらいの期間がかかるかといった具体的な説明が非常に役立ちました。また、県の補助金を利用する際には、かなり多くの書類を提出しなければならないのですが、それをすべて代行していただけるというお話もありました。我々にとっては非常に手間がかかる処理だったため、すべてを代行してもらえるというのは大きな助けとなりました。こうした説明を受けた結果、サンエーさんにお願いすることを決めました。専門的な人材が社内にはいなかったので、その点をサポートしていただけたのは非常に助かりました。
パン生地のガス抜き等を行う「モルダー」等の設備
太陽光発電を導入してから
工場内で一番電力を消費する機械は何ですか?
当社には、パン製造機械の製造販売を行う中で、実際にパンを用いてテストを行うラボがあります。ここでは、パン生地を作るためのミキサーや、生地を成形して焼くためのオーブンを使用しています。このオーブンが一番電力を消費する機械です。毎日使用しているわけではありませんが、新しい機械を開発する際には、実際にパンを焼いてテストを行います。お客様が来られた際には、当社の機械を使ってパンを焼き、その仕上がりや品質を確認していただくために、オーブンを使用します。このオーブンはフル稼働時に約24kWの電力を消費するため、かなりの電力を使用することになります。使う時は1日8時間~10時間使うので、一気に電気料金が増えてしまいますね。
工場内の「ラボ」に設置されているオーブン
片岡社長ご自身が持っていた太陽光発電についての最初の印象は?
一般家庭でも太陽光発電を導入した方が良いという話は聞いていましたし、工場にも様々な業者さんが売り込みに来て、電気代が安くなるという話もよく聞いていました。しかし、最初の初期投資が非常に高いというイメージがあって、そこがネックでした。最初の印象としては、「初期投資が高い」というものでしたね。だからこそ営業の方から「何年で回収できるか」や「補助金が利用できる」といった具体的な話が重要で、導入を決めました。
太陽光発電システムの導入に際して、社内ではどのような話し合いが行われたのでしょうか?また、会議での具体的な話があれば教えてください。
太陽光発電システムの導入について、一般社員との話し合いは特に行っていませんが、役員会で話をしました。役員会では、初期投資の金額や、何年で元が取れるかといった具体的な話をしました。また、太陽光発電だけではなく、LED照明の導入も同時に行うという計画だったため、前向きに検討することになりました。特に、LED照明の導入が大きなポイントでした。太陽光発電とLEDの両方を一緒に導入することで、全体的なエネルギー効率の向上が期待できるという話が出ました。役員会としては、LEDの導入をメインに据えつつ、太陽光発電も同時に導入することで、長期的なコスト削減を目指すという方向で話が進みました。
太陽光パネルやLEDを設置した後、どのような点が改善されましたか?
電気代が安くなったことに加え、特にLED照明に関しては、工場内が非常に明るくなりました。以前の白熱電球と比べると、明るさは全く違います。工場には水銀灯を使っていましたが、水銀灯は明るくなるまで時間がかかる上、天井が高いために照明の効果が十分発揮されていないと感じることもありました。しかし、LEDに変えたことで、明るさは格段に向上しました。以前は水銀灯の下で機械を組み立てていましたが、どうしても暗く感じることがあり、部品の取り付けミスや配線の間違いが起きやすかったんです。また、細かい作業、例えば旋盤作業なども見づらかったのですが、LEDに変えてからは視認性が大幅に改善されました。その結果、社員の作業性も向上し、ミスが減るなどの効果が見られています。
導入したLED照明が作業を行う工場内を明るく照らしています
今後の事業展開について、どのような計画があるかお聞かせください。
そうですね、今後は従来の機械のリニューアル、特に省力化や省人化につながる機械を手掛けていきたいと考えています。また、国内だけでなく、海外にも積極的に進出していく計画です。ここ数年で少しずつその準備を進めており、海外の展示会にも積極的に出展しています。今年もシンガポールでの展示会に出展予定ですし、中国の展示会にも毎年参加しています。今後さらに海外市場での展開を強化していく予定です。
最後に
太陽光発電を検討している方に何か一言、アドバイスをお願いします。
まずは費用対効果を考えて、投資したことによって結果、プラスになることがあるのかどうか。そうすると補助金が使えるのであれば、早急にやられた方がいいかなと。そうですね、やっぱり補助金がポイントですね。LED等、他の設備投資と合わせて検討するのも一つの手段ではないかと思います。
右:弊社インタビュー担当者
鎌田機械製作所様公式ホームページはコチラ
https://www.kamata-machine.co.jp/
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